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「彩」歌詞集

1.「咲くらイロ」

 

3年ぶりの同窓会は

春なのでお花見にしようかと

普段ならばやらぬ幹事も

あなたとならばと手を振りあげた

 

桜色に染まった私の脳は

ひらりふわり地に足がつかない

桜色にそまった私の胸は

硬く閉ざしてた蕾が開きだす

 

ひらりひらりと

ふわりふわりと

春は色づいて

 

久しぶりと軽い調子

会話のツボも昔と変わらない

ショートだった髪も今は伸びて

ふとした時気づく香水の匂い

 

思い出はそう

美しいだろう

だけどそれだけじゃもう足りない

一夜限りの花咲く時間を君と

 

桜色に染まった私の頬は

あなたじゃなくてお酒のせいなんです

桜色に染まった私の胸は抑えきれない

思いを口にした

 

花は散って夏がくる

憂う秋も、凍える冬も

巡り巡り周り来る

色づいた桜色

 

 

 

2.「アク女のすゝめ」

 

80度以上の熱さで

触れられたから

捨てる事ができたの

15度くらいの

雨の日だった

 

 

溶けるのなら幸せよ

燃やすなら覚悟してね

さぁどうする?

 

 

ガラスの代用と呼ばれても

構わない、重いのは嫌いなの

100度もいかない冷たい手で

触れないで、触れないで

選ぶのは私

 

 

100度以上の熱さで

触れられたらなら

間違いを認めるは

15度くらいの

雨の日から

やり直しましょう

 

 

ガラスの代用と呼ばれても

構わない、重いのは嫌いなの

800度にのぼる熱い手で

触れられたらどうなるの

 

 

ガラスの代用と呼ばれても

構わない、重いのは嫌いなの

100度もいかない冷たい手で

触れないで、触れないで

選ぶのは私

 

260度でどんな形にもなるわ

1000度で形もなくなるわ

例えアク女と呼ばれても

 

 

 

3.「人日の節句」

 

昔様を思ひやらるる

あのとき貝あわせた 手と手

季節が変わる度 ふせていた

輪廻を蘇らせてく

 

腰をかけ寄りかかった 一杯(ひとつき)

目も触れず 死海に埋めて

知らず知らず止まらない

涙が心の彩を染めてゆく

 

声には出せない

狭間が出せない

出せない韻がぼやけてる

 

流れた月日が流した小夜時雨

重ねた思いが 幸せに

ソッと繋がってく

 

あなたとのことをふりかえり

いろんなことが

ありすぎたけど

今となればこれで良かったと

空いたカケラを埋めてゆく

 

声には出せない

狭間が出せない

出せない韻がぼやけてる

 

繋いだ月日は繋いだ小夜時雨

積み重ねてきたこの絆を

守ってきたのだろう

 

歳月人を待たず交わした心は

思ひつづけてきた絆は

ずっとみえないまま

ここにある

 

ずっと

ここにある

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